不倫慰謝料 [事例4]
実質的に慰謝料300万円の請求⇒交渉して50万円の支払で解決
20代女性
立場 | 慰謝料請求額 |
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慰謝料を請求された側 | 実質300万円請求⇒50万円に減額 |
背景
Aさんは、妻のいる男性と複数回にわたり不貞行為を重ねてしまい、それを知った不貞相手の妻から300万円の慰謝料を請求されてしまいました。相手方には代理人弁護士がついていたので、その弁護士に連絡を取ってみたところ、「不貞相手への求償権を放棄するなら150万円に下げてもよい」と言われました。
Aさんとしては、「150万円の支払は可能だが、減額が可能かどうか相談したい」とのことで当事務所にご相談にいらっしゃいました。
対応
弁護士がAさんから事情を確認したところ、相手方夫婦は、離婚や別居はしておらず、現在は夫婦関係は良好とのことでした。そうしますと、Aさんが不貞相手への求償権を放棄することを条件に150万円を支払うということは、実質的には慰謝料額が300万円となるので、同じような事案の慰謝料の相場からすると高額であり、減額交渉の余地があると考えられました。
ただ、本件では、弁護士がすぐに代理人として出ていくと、相手方が容易に減額に応じてくれない可能性が高いと思われました。そこで、まずは代理人弁護士が表に出ない形で、減額交渉を行うことにしました。具体的には、弁護士がAさんをバックアップして、減額事由を主張する内容のAさん名義の手紙を作成し、Aさんからそれを相手方代理人に渡してもらいました。
結果
交渉の手紙に、①Aさんの経済事情、②交際事情からみて300万円の慰謝料は高額であること、③丁寧な謝罪の意思表示を記載して交渉したところ、求償権を放棄して50万円を支払うことで相手方と合意することができ、解決に至りました。
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