ブラックリストでも融資OKの危険性|闇金は厳禁!正しい借入方法
ブラックリストに載ってしまうと、基本的に金融業者から融資を受けられなくなってしまいます。
しかし、冠婚葬祭などの急な出費や、借金払いがあるときは、お金を用意しなければなりません。
このような場合、ブラックリストに登録をされていてもお金を借りる方法はあるのでしょうか?また、再度借金まみれにならないよう、その際に気をつけるべきことは何でしょうか?
このコラムの目次
1.ブラックリストとは
ブラックリストとは、信用情報機関に登録される延滞・事故情報のことです。
信用情報には住所、氏名、年齢、性別、年収、職業などの個人情報の他、現在の借入額、過去の返済履歴などが残され、金融事故情報があるとブラックになります。
(1) ブラックリストに載る理由
ブラックリストに載る理由は以下の3つです。
①借金の延滞
借金の返済が遅れるとブラックリストに入ります。
ブラックリストに入るタイミングは会社によって異なりますが、通常は3ヶ月(61日以上)遅れるとブラック入りすると言われています。
また、1~2ヶ月の遅れであっても、回数が重なると信用がなくなりブラックリストに載る可能性があります。
②債務整理
借金の返済ができなくなり、任意整理、個人再生、特定調停、自己破産などの債務整理をした場合もブラックリストに載ります。
以前は過払い金請求をすると「契約見直し」という名目でブラック入りしていましたが、平成22年以降は契約見直しの項目が撤廃され、過払い金請求ではブラックリストには入りません。
ただし、過払い金請求をした後に残債がある場合はブラックリストに登録されるので、その点は注意が必要です。
③携帯の分割払いの不履行
現在の携帯電話は2年間契約を継続することを前提に、月々の利用料金を極端に安くしています。
販売される携帯電話の端末は高額ですが、分割払いで支払いやすくして、利用料金の割引で端末代の負担を感じさせないのが特徴です。
そのため、利用者は毎月携帯の利用料金だけを支払っているような錯覚に陥りますが、実際は通信サービスの利用に加えて、携帯端末のショッピングの分割払いを並行して行っているのです。
携帯に関しては利用者にその自覚がなく、安易に滞納をするケース多く、数か月電話代を払っていなかったらブラックリストに載っていた…という事例は多いのです。
(2) ブラックリストに載るとどうなる?
ブラックリストに載るとクレジットカードを作ることができなくなります。
また、新たに借入をすることもできないので、車のローンや住宅ローンを組むこともできません。
(3) ブラックリストの登録はいつまで?
信用情報機関はCIC、JICC、全国銀行協会連合会(全銀協)の3つがあります。
CICとJICCは消費者金融やクレジットカード会社などが加盟しており、全銀協は全国の銀行、信用保証協会などが加盟しています。
それぞれのブラック情報の登録機関は以下の通りです。
- CIC…延滞5年、債務整理5年
- JICC…延滞1年、債務整理5年
- 全銀協…延滞・任意整理は5年、個人再生・自己破産は10年
以上、延滞や債務整理、携帯料金の滞納などがあるとブラックリストに載り、以後5~10年ほどは基本的に借入ができなくなります。
2.ブラックでもOKの業者はある?
ブラック期間中は借入ができませんが、どうしてもお金が必要という状況に直面することもあるでしょう。
そんなとき、ブラックでもOKの業者はあるのでしょうか?
(1) 中小消費者金融は可能性アリ
大手の消費者金融や銀行は審査を自動的に行っているので、ブラックリストに載っている人が貸し付けを受けるのは不可能です。
しかし、中小の消費者金融であれば、借りられる可能性はあります。中小消費者金融は全国展開しているところもあれば、「街金」と呼ばれ地域に根差した営業活動をしている会社もあります。
中小の業者もブラックは基本的にNGですが、大手並みの審査をすると顧客獲得ができないので、属性が良い場合は審査で総合的に判断されて貸付OKになることもあります。
ただし、貸付条件が悪いことも多く、安易に借りることはおすすめできません。
もちろん登録済みの業者であれば、利息制限法の範囲内で貸し付けが行われますが、以下のデメリットは覚悟しておきましょう。
①利息が割高
審査の甘い貸金業者は、大手の消費者金融に比べて利息は割高です。
利息制限法を超えることはなくとも、上限ギリギリの金利設定をしている傾向があり、利用した場合は返済が大変です。
②取り立てが厳しい
現在は法律で違法な取り立て行為は厳しく規制されており、大手の業者は過去の反省を踏まえ、激しい取り立ては自粛しています。
しかし、中小消費者金融の場合は、審査を甘くしている分、回収については神経質になっています。
そのため、貸金業法に抵触しないギリギリの範囲での取り立ては行っているようです。
(2) 闇金に手を出すのは絶対にNG
街中で「ブラックOK」と張り紙をしている貸金業者がありますが、それは大抵「闇金」です。
闇金は中小消費者金融よりも遙かにリスクが高く、絶対に手を出してはいけません。
闇金の金利は漏れなく法外です。いわゆる「トイチ」と呼ばれる10日で3割の利息は有名で、一度手を出したが最後、借金地獄にはまるのは必至です。
督促も正規業者とは比較にならないほど激しく、脅迫、いやがらせを伴った違法な取り立てが行われます。
(3) ソフト闇金にも要注意
近年はソフト闇金と呼ばれる業者も台頭しています。闇金よりは金利が安く、対応も文字通りソフトです。
ソフト闇金はネットで堂々と看板を標榜して営業しており、会社のHPも一見爽やかなイメージなので、それほど危なくないのでは?と思いがちです。
しかし、違法な金利で貸付をしていることは変わりなく、手を出すとあっという間に借金漬けの生活に転落します。
以上、ブラックでも融資をしてくれる業者もありますが、総じて高金利で督促も厳しいので、同じ失敗を繰り返す恐れがあります。また、闇金、ソフト闇金は危険なので絶対に借入をしないようにして下さい。
ブラック期間中にお金が必要なときには、業者ではなく以下の方法で資金調達することを考えてみましょう。
3.どうしてもお金が必要なときの対処法
ブラック期間中に緊急にお金が必要になったときには、出来るだけ利子の低い公的制度に頼るのが安全です。
以下の制度はブラック期間中であっても利用できるので、必要であれば詳細を担当窓口に相談してみましょう。
(1) 生活福祉資金を利用する
生活福祉資金は社会福祉協議会で貸し付けをしている資金で、一時的に生活費が不足している人や、失業中の人、公共料金などを滞納している人にお金を貸しています。
ただし、貸付をしてもらうにはハローワークなどで就職相談をするなど、自立支援機関で相談することが義務付けられています。申請には条件があり、十分な収入がある場合には利用はできません。
生活福祉資金は将来返済することが前提なので、病気で働けない場合は融資の対象にはなりません。その場合は生活保護の受給を検討しましょう。
(2) 母子・父子福祉資金を利用する
母子・父子福祉資金は福祉事務所の制度で、20歳までの子供がいる母子・父子世帯に対して貸し付けを行う制度です。
もし、片親世帯で就学資金、生活費、引っ越し代、就職活動費用、結婚費用が必要な場合は、業者からお金は借りずに、この制度を利用することをおすすめします。
利用に際しては収入制限があり、住民税が非課税になるレベルであれば貸付対象者になるでしょう。
(3) リバースモーゲージを利用する
高齢者の方で持ち家があれば、リバースモーゲージを利用するのもおすすめです。
この制度は、自宅を担保にして借り入れをする制度で、自分が生きている間はお金を返す必要がありません。
返済するのは本人が死亡した後で、融資した銀行が担保の住宅を売却して返済に充てます。
貸付金額は住宅評価額の7~8割程度で、評価額3000万円の場合は2100~2400万円程度まで融資が可能です。年金のように毎月10万円ずつ貸し付けを行うケースもあります。
現在では様々な銀行がリバースモーゲージのサービスを展開していますが、収入が少ない場合は、社会福祉協議会による低金利のリバースモーゲージ(不動産担保型生活資金)を利用することをおすすめします。
(4) 共済組合貸付を利用する
公務員の方であれば共済組合貸付を利用しましょう。共済組合貸付の融資を受けると、返済は給料から自動的に引き落とされるので、審査はそれほど厳しくありません。
ただし、資金の使途が制限されており、生活費や借金払いには使えない点はネックです。
共済組合はCIC、JICCなどの信用情報機関に加盟していないので、滞納や任意整理でブラック入りしている場合も借り入れは可能です。
一方、自己破産、個人再生をしている場合は融資が制限されます。また、過去に共済組合で金融事故を起こしている場合も融資を受けることはできません。
(5) 保険契約者貸付を利用する
もし、貯蓄型の保険に加入している場合は、保険契約者貸付制度の利用も検討してみましょう。
保険契約者貸付は、保険の解約はしたくないけれど、当面の生活費の借り入れをしたいという場合に、解約返戻金の7~9割を上限に融資をしてもらうことができます。
利息は年利3~6%程度なので、貸金業者程負担が高くはありません。
基本的に保険会社から借りるお金は、自分が積み立てをしたお金なので、ブラックリストに載っている場合でも借り入れは可能です。
(6) 家族に借りる
上記のどれも利用できない場合は、可能であれば家族に相談をしてお金を借りるのも一手です。
親兄弟であれば利息の支払いまで要求されることもないので、借入の事情と返済の見通しについて併せて伝えることで協力をお願いしてみましょう。
4.どうしても借金が払えない場合の対処法
借金を抱えている人でブラック入りし、どこからもお金が借りられなくなった場合は、これ以上借金できそうな所を探すのではなく、債務整理することをおすすめします。
債務整理をすれば、借金を減額または全額免除することが可能です。債務整理=破産と思いがちですが、その他にも任意整理や個人再生といった制度もあります。
それぞれの制度の特徴は以下の通りです。
(1) 任意整理
任意整理は借金を減額できる制度で、将来利息をカットすることで借金額を減らします。
手続き後は残債(残りの元金)を3年~5年かけて完済します。債務整理の中では利用者が最も多い制度です。
(2) 個人再生
個人再生は借金を大幅に減額できる制度です。
借金を1/5程度まで圧縮できるので、負債額が大きい人に適した制度で、マイホームを手放さずに手続きできるので、持ち家のある人に適した制度です。
(3) 自己破産
自己破産は借金を全額免除してもらえる制度です。その代りに自宅や車など、高価な財産は没収、換価されて債権者に配当されます。
身の回りの品は手元に置いておけますが、メリットもデメリットも大きい制度であることには違いありません。
収入の見込みがなく、減額しても借金の返済が厳しい場合は自己破産を選択することになります。
5.まとめ
ブラックでも融資をしてくれる業者はありますが、金利も高いので、例え借りられたとしても生活は苦しくなるばかりです。
どうしてもお金が必要な場合は、公的な貸付制度に頼ることをおすすめします。
もし、借金払いでお困りの場合は借入先を探すのではなく債務整理をすることを検討しましょう。泉総合法律事務所にご相談下されば、ベストの解決策をご提案させて頂きます。
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